もう無駄に歯を削る事はやめるべきだ
痛みも歯の傷みも少ない虫歯治療
当院のダイレクトボンディングという治療法は他の方法とどこが違うのでしょうか。
「虫歯をていねいに取り、歯は必要最小限しか削らない」
たったこれだけの事です。
たったのそれだけでどう変わるのか
1.治療時の痛みが激減します。
当院のダイレクトボンディングでは歯の中の神経が露出してしまう様な深い虫歯でも、ほとんどのケースで麻酔を必要とせずに治療を終えています。そもそも従来の歯の治療が痛かったのは虫歯ともども正常な部分まで機械で大量に削っていたからです。そこで…
- まず歯の正常な部分(象牙質)を機械で一気に削れば痛くても当たり前です。まずこれをやめてしまいました。それどころか正常な部分は可能な限り削らない事にしました。
- 冷静に考えれば誰でも分かる事ですが、虫歯の部分は破壊されて死んでいる部分なので痛みを感じないのです。そこに着目して虫歯は徹底的に除去します。しかし従来の治療法で行われていた様に正常な部分もろとも虫歯を削り落とす様な大雑把な事はやめて、歯を刺戟しない様に虫歯だけをていねいに、特に正常な部分との境い目は注意深く手で虫歯を取る様にしました。
麻酔を必要としない虫歯治療は想像もできない(あるいは想像したくない)かもしれませんがこんな単純な事をするだけで実現可能なのです。
2.がまん出来ない程の強い痛みでない限り、ほとんどの神経を残す事ができます。
従来の虫歯治療のもう一つの問題点は痛みがある歯はまだしも、全く痛みがない歯でもややもすれば歯の神経を抜いてしまう事です。
そもそも歯の神経を抜く治療は決して快適とは言い難い治療ですし通院回数もかさみます。そればかりか再び虫歯になっても歯痛が起きないために気がついた頃には手遅れになりがちです。その上神経を抜いた歯はそうでない歯に比べて著しく寿命を損なうのも事実です。海外では30年から35年ぐらいという調査結果もあるようですが、日本では国民性や医療システムの違いで神経を抜いた後の歯の寿命は10年から20年程度かと思います。つまり神経を抜く事は抜歯への確実な第一歩なのです。ならば歯の神経を残せる物なら少しでも長く残す事に超した事はありません。そこで…
- 実は歯の神経は非常にデリケートです。麻酔で痛みを感じなくても手荒い治療をしてしまえば後で歯痛が起きてしまいます。従来の治療法で痛くもない歯の神経を抜いている理由は治療後に痛みが出ない様にするためと言っても過言ではありません。そこで生きてくるのが「虫歯をていねいに取り、歯は必要最小限しか削らない」という基本原則です。これを守れば治療後に痛みが出たり、冷たい物がしみる様な心配がほとんど無くなります。
- 歯の中の虫歯が大きくなればその刺戟で歯痛が起きても当然です。しかし従来の治療法は一旦痛みが出ればもう治らないと考えられて来ました。そのためさほど強い痛みでもないのに神経を抜いてしまうという事が当然の如く行われて来ました。ところがある程度虫歯を取って抗菌剤(3Mix)を詰めておくと酷くない痛みは取れて来ますので神経を抜く必要は無くなるのです。
虫歯は細菌によって作られるのは常識ですから歯の中を殺菌するのも当たり前のはずです。しかしそれよりは虫歯の完全除去が重視され、そのあまり健康な歯質もろとも削り過ぎて神経を抜くというのが従来の状況だったのです。
そのために従来の治療をどう変えたのか
まず歯を刺戟しない様に虫歯だけを除去する事が第一の課題でした。そこで特に健康な部分との境い目は LMインストルメント社(フィンランド) と メディティームデンタル(スウェーデン) の器具を使ってていねいに行う事にしました。特にLMインストルメント社の器具は一見単純に見える道具ですが、そこには現代のメタルテクノロジーが生んだ一品であり、手先の力だけで虫歯を確実に精密に除去出来る事を世に知らしめた器具です。つまり虫歯を確実に取るには回転ドリルが必要だから虫歯治療は痛くても当たり前という従来の概念をこの小さな道具が覆したのです。
ていねいに精密に虫歯を取りましょうと言っても虫歯が見えていなければお話しになりません。そこで医療用顕微鏡を導入しました。脳外科の手術で使われている医療用顕微鏡をテレビでご覧になった事がある方もお見えでしょう。また正確なダイレクトボンディングを行うにも顕微鏡はかかせません。
歯の中を滅菌して治癒を促進する薬は昔からあるにはあったのですが、犬を使った実験を元に作られた薬なので人には刺戟が強すぎてあまりうまく作用しなかったのです。しかし今は3Mixという薬がありますので、従来なら神経を抜いていた様な歯でも助かる事がかなり多くなりました。
こうして虫歯だけを取ってみると入り口が狭くて奥で広がる壷の様な穴が歯に出来てしまいます。従来の方法ではそのような穴をうまく塞ぐ事が出来ません。そこでダイレクトボンディングという方法を使う事にしました。ダイレクトボンディングなら詰めてから歯の中で固めますので歯の穴に柔軟に対応できます。つまり不必要に歯を削る必要がなくなるのです。特に歯の入り口を広げれば再び虫歯を呼び込みやすくなる上、見栄えも悪くなります。
- ダイレクトボンディングなら無駄に歯を削る必要がありません。
- ダイレクトボンディングはそこに虫歯があった事を忘れられるほど自然な色と形が得られます。
- ダイレクトボンディングは強力に歯と接着して虫歯の再侵入を防ぎます。
- 他の材料よりは刺戟が少ないので歯の神経をより積極的に残す事が出来ます。
- 保険の金属の様に硬過ぎて歯を壊す心配がありません。
- 小さな虫歯ならその日のうちに治療が完了します。
事前に知っておいて頂きたい事
ダイレクトボンディングは治療に時間がかかるのが欠点と言えば欠点です。ていねいに虫歯を取るために、あるいは自然な色と形を再現するために治療時間が少々長くなるのをご了承ください。
上記の理由により健康保険が適応出来ないのもご了承ください。治療費の目安は1万円から3万円程度です(大きな虫歯ですと薬の交換代が別途掛かる事があります)。それでも従来のセラミックを使った方法に比べれば大変安い上に余分な歯を削る必要がありません。
3Mixについてマスコミ報道を鵜呑みにされた様なお問い合わせを頂く事もありますが、当医院はMI(Minimum Intervention:最小の侵襲)を旨として歯の切削量を必要最小限にする治療を行なっています。確かに3Mixを虫歯の消毒に利用はしていますが、それは単なる手段として利用しているのであって3Mixそのものを目的としている訳ではありません。また3Mixを使ってもその後は大量の歯を削ってしまったり、逆に3Mixを盲信して取るべき虫歯をほとんど取らなかったために結局神経を抜く羽目になったり、ましてや3Mixを客寄せパンダ的に利用する様な事はしていません。また健康保険で3Mixを利用した治療は基本的に行っていませんのでご了承ください。

ニュースJAPAN「虫歯治療の知られざる現実」(2009年3月放映) でダイレクトボンディングが取り上げられました