「レジンは欠けたり割れたりしやすいから金属を使った方が良い」という意見の臨床家は多いと思いますが、だからといってダイレクトボンディングがダメだと私は思っていません。なぜなら例え欠けたり割れたりしても比較的簡単に元通りに治す事が出来るからです。その上歯が割れたり欠けたりする前に大抵はダイレクトボンディングの方が先に壊れてくれます。つまり金属は無事だが歯が欠けたという事は起こり難いのです。
 ところで昔の高級品は丈夫で長持ちというモノありきでしたが今や使い心地が良いとかその人の個性を引き立たせると言ったヒトありきになりました。つまり時代の流れは確実にモノからヒトなのです。この点からすれば「レジンは欠けたり割れたりしやすいから金属を使った方が良い」という考えは既に時代遅れではないでしょうか。というのも金属をはめるには歯をたくさん削らなければなりません。その意味する所はヒトよりモノなのです。ダイレクトボンディングは人を最優先にします。無駄に歯を削ったりしませんし硬すぎて骨や歯を痛めたりもしません。