口元の健康から全身の健康へ
「病気でなければ健康」といった考え方はもう過去の物になりました。巷には健康グッズや健康情報があふれていて、単に病気では無いという状態からから更に上の健康を志向する時代になりました。
さて歯は健康の礎となる食物を取り入れるために欠かせない器官ですが、近年の研究によれば口元の健康は全身にも影響する事が分かって来ました。その様な中、単にお口の病気を治すだけではなく、PMTCから姿勢治療までクオリティーの高い健康を目指す方のご要望にもお応え出来る様に努力しています。
「昔は歯科医という仕事を好きになれませんでした。」(院長談)
とりわけ神経を抜く治療が嫌でした。時には麻酔が効き辛い事もありました。そして神経を抜いた後を清掃消毒して歯の根の先まで薬を正確に詰めなければなりません。しかしその処置をていねいにすればするほど通院回数が増えるし治療の不快度も増します。その結果一生懸命やればやるほど患者さんから不満の声が上がるという不条理な職業だったのです。世間に横行しているほどほどの治療をしてお茶を濁そうかと何度も考えましたが結局踏み切れませんでした。確かにていねいに治療をした方が歯は長持ちをするとは言え、いずれにしても歯の神経を取ってしまえば寿命を著しく損なうのも問題でした。
幸い私は1994年にWHO(世界保健機関)が発表したARTテクニックを応用して麻酔の注射を必要としない小児歯科治療を1996年頃から取り組んできました。おかげで今や治療を嫌がるお子様はほとんどいません。またそうした取り組みを成人治療にも応用して行った結果、神経を抜かずに済むにはどうすべきかも次第に分かって来ました。これを踏まえて2004年頃からはこの課題に本格的に取り組んで3Mixの応用・ナノテクノロジーを利用した樹脂(レジン)による修復・マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の導入などを経て「極力歯を削らない・神経は抜かない・それゆえ痛みも少ない治療」にたどり着く事が出来ました。
こうして私は歯科医という仕事を少し愛する事が出来るようになったのです。私が実践しているのは MI(Minimum Intervention:最小の侵襲)に基づく治療、つまり生体への危害を最小限にしようとする治療方法です。このやり方は世界的には既に大きな流れとなっていますが、日本ではまだ十分に理解されていません。若いうちは気がつかないかもしれませんが、一度削ってしまった歯質は二度と戻りませんし、歯は削れば削るほど新たな災いを招く物です。そもそも歯科医師ですら硬い金属を入れるためなら健康な歯質を多少犠牲にする事は許されると考えている節がある様に思われます。しかし入れる金属の都合で、あるいは虫歯を取る都合で歯の悪くない部分まで削ってしまう事に、あるいは痛くもない歯の神経を抜かれてしまった事に不条理を感じた方、また他医院で大して痛くもない歯の神経を抜くと言われた方、是非ご来院ください。
後戻りがない矯正治療
歯を抜かない矯正治療は今やほぼ常識になりましたが、後戻りしない矯正治療はまだまだ少数派だろうと思います。実は噛み合せや歯並びは姿勢の影響を受けているのでワイヤーを使って歯並びを治しても、そのワイヤーを外した途端に徐々にもとの歯並びに戻ろうとします。つまり姿勢の問題まで踏み込まない限り、矯正治療に使ったお金も労力も最後には無に帰してしまうのです。
姿勢は単に見栄えの問題だとお考えの方も多いかもしれませんが、人は良い姿勢の時に最大の能力と健康が発揮される様に進化して来たのです。つまり姿勢を治す事、咬み合わせを治す事は見栄えの問題では片付けられないのです。
さらにアンチエイジングにも姿勢や咬み合わせは重要です。姿勢の悪い人は体力の低下に伴ってどんどん姿勢が悪くなり早くから老けて見られる事になります。また咬み合わせの悪い人はどんなに歯磨きを頑張っても力学的な原因で虫歯や歯周病が発生しやすくなり、歯を失う時機も早まります。逆に言えば歯磨きさえ頑張れば大丈夫という物でもないのです。
当医院ではこのような事実をふまえて矯正治療や姿勢指導に当たっています。歯並びや姿勢の悩みは元より、もっと快適に毎日を過ごしたい方、集中力を高めて仕事や学業に生かしたい方、そしてハイヒールが履きこなせない方もお気軽に相談してください。また他医院でマウスピースを付けるか様子見しかないと言われた顎関節症の方や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方のご相談もお待ちしております。


歯並びと姿勢の第一人者